瞬間風速的読書雑記帖

読んだ本の一言感想メモです。メインはコミック。ナチュラルにネタバレありなのでご注意ください。

セレクション Ⅰ~Ⅱ

 

セレクション I 片恋協奏曲 (ポプラ文庫)

セレクション I 片恋協奏曲 (ポプラ文庫)

 

 いかにも乙女ゲー好きの興味を引くような帯と絵にうかうかと引っかかって読んでみました(苦笑)。海外作家の作品です。

1~2巻通してのざっくりした感想を言うと、乙女ゲー好きでも好き嫌いはけっこう分かれる作品だと思います。正直私は読みながらかなりイライラしてます。(←じゃあ読むなよ!笑)

設定としてはよくある王子様の花嫁選びものなのですが、時代が未来設定(第三次・第四次世界大戦があったという設定)なのに、科学技術・生活水準はあからさまに後退していて、だいたい第一次大戦あたりのイメージです。(科学技術は為政者に意図的に隠されています)

まあそのあたりはさくっと流しますが、個人的にとにかく主人公があまり好きになれません・・・。基本の性格は正義感もあってさっぱりしてて、でも恋愛は優柔不断という設定(らしい)ですが、結局自分の感情が優先で、その短絡的な考え方と行動にかなりイライラします。

けどそこは「17歳。まだ17歳・・・」と念仏を唱えて(苦笑)我慢してます。

日本のよくある乙女系主人公とは違って、恋愛観や人生観に自己主張がかなりありますのでそこはやはり海外作家だからだろうと思います。

細かい内容に触れるのは控えますが、とりあえず乙女ゲー好きに注意したいのは、日本の乙女系を期待すると外される可能性が高い、ということです。

正直帯と表紙裏のあらすじはあまり信用しない方がいいです。

3部作だそうなので、とりあえず完結までつきあうつもりですが、とにかく主人公が少しでもいい方向に成長してくれることを祈ります・・・。