藤原道長とその時代を舞台にした平安ものです。
フェロモン垂れ流しの宿命(笑)を背負った少女が男装をしてその宿命と折り合って生きていく話で、文章も読みやすいし、エピソードも揃ってて面白くはあるのですが。
・・・なんというか時間の流れが速すぎて登場人物の成長と合ってないのが違和感を感じてもやもやしました(苦笑)。
史実もちゃんと組み込んでいるのですが、そのせいであっという間に年単位が過ぎていて、「あれ?これだとこの子もうけっこういい年齢だよね・・・」と考えるとちょっと冷めるというか。ラスト付近は特にね・・・。
無理矢理史実を引っ張ってくるよりは、ティーンズ小説なんだからいっそフィクションで話を広げてもっとじっくり少女時代を書き込んで欲しかったな~と思いました。
終わったような、でもこれ終わってないよね?な中途半端なラストなので、2巻目に続いてもおかしくはないんですが、もうそれこのレーベルじゃないなという気がするのでどうなるかな~?